漫画 豚平と猿吉
映画題名 | 漫画 豚平と猿吉 |
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映画題名ヨミ | マンガトンペイトサルキチ |
英語題名 | Tonpei and Sarukichi |
製作年月日 | 1932年 |
作家名 | 村田安司 |
時間(分) | 8 |
サウンド | サイレント |
カラーの種類 | 白黒 |
ストーリー | 10時を過ぎ11時になっても豚平は寝ている。12時になって時計のベルが怒ってけたたましく鳴り、やっと目が覚める。豚平は空腹を覚え、猿吉の家まで歩いて行き、猿吉の収穫した食べ物を横取りする。翌日、猿吉が山の作業場に行った隙に、豚平は留守番の猿吉の2匹の子どもを痛めつけ、猿吉の家から品物を盗もうとする。子どもからの電話で急を聞き駈けつけた猿吉は、非道な豚平の仕業に腹を立て、殴り倒す。負けた豚平は、嘘を言って森の王様ライオンに助けを求める。ライオンはまんまと騙され、タヌキやネズミ、リスやキツネなど森の動物たちを総動員して、猿吉の家に押し掛ける。びっくりして出て来た猿吉にライオンは襲いかかりが、猿吉の家は戦車に変身して応戦する。負傷したライオンも山砲で反撃、機関銃隊も加わり、猿吉の戦車を挟み撃ちにする。その様子を穴から顔を出して覗いていたもぐらもち(モグラ)は、見るに見かねて無勢の猿吉に加勢する。ライオン軍は空爆して戦車を破壊し、猿吉親子はやっとのことで逃げ出し、木の上に避難する。ライオン軍は勝鬨を挙げるが、モグラ軍が地下に仕掛けた爆薬が破裂して木端微塵となる。 |
作品解説 | 多勢に無勢の戦いでも正義は勝つという悲痛なメッセージは、満州事変から上海事変へと戦況が拡大し、爆弾三勇士を題材にした劇映画が各社で作られ始めたこの時期の世相を反映しているのかもしれない。なお、小西六本店から発売された16mmのサクラグラフ版は『猿吉は勝つた』と改題された版もある。 |
製作会社 | 横浜シネマ商会* |
配給会社 | 35mm版:岡本洋行(関東)*、奥商会(関西)* 16mm版:小西六本店* |
配給年月日 | 1932年6月1日 |
クレジット 監督 | 漫画:村田安司 |
クレジット スタッフ、キャスト等 | 原案:髙橋藏二 |
字幕採録 | T1「漫画 豚平と猿吉」、T2「原案…髙橋藏二」、T3「漫画…村田安司」、T4「づうづうしい豚平は、翌日も又、猿吉の家へ出かけました。」、T5「親父はいるか?」、T6「山の仕事場へ出かけて居りません」、T7「非道いことをする豚平奴 いまにどうするか おぼゑて居ろ!」、T8「お留守にお邪魔をして濟まなかったが、何をそんなに腹を立てゝゐるんだい」、T9「負けた豚平は佯言[ようげん]を以て森の王様ライオンに、助けを求めました」、T10「もぐらもちは見るに見かねて無勢の猿吉に加勢することになりました。」、T11「正義に向ふ敵はなくさすが暴戻な豚平も終に其身を亡し勝利と平和の喜びは猿吉の獲得するところとなりました。」、T12「豚平と猿吉 終」。 |
検閲番号等 | [参考]内務省検閲番号:G2736(1932年3月3日) |
参考文献 | ・「映画新作紹介 豚平と猿吉」『映畫教育』1932年4月号・第50輯、39頁(写真あり)。 ・「内外短篇映畫欄 豚平と猿吉」『キネマ旬報』1932年7月1日・第440号、19頁。 |
フィルム映写速度 | 24fps |
フィルム履歴 | NFC既存16mmポジ→35mmインターネガ作製 |
フィルム完全度 | 完全 |
備考 | 作品情報等の*印は文献等による補足 |
参考リンク |
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