煙り草物語

映画題名 煙り草物語
映画題名ヨミ ケムリグサモノガタリ
英語題名 A Story of Tobacco
製作年月日 1926年
作家名 大藤信郎
時間(分) 3
サウンド サイレント
カラーの種類 白黒(染色)
ストーリー 日本髪のお嬢さんを前にして、机の上で小さな男が、「女の祖先は煙草だ」と言う。お嬢さんは笑って、小さな男をガラス瓶に閉じ込める。男は怒って煙草を吹かし、煙をお嬢さんに吹きかける。お嬢さんは煙草を取り上げ、本に挟む。男がピストルで脅すと、お嬢さんは煙草を庭に投げ捨てる。いよいよ男は怒り、ピストルを撃とうとするが、弾が出ない。ついに、男はお嬢さんに煙草のはじまりを話し始める。
作品解説 1926年の検閲記録によると、オリジナルは1巻174m6分なので、現存版は後半が欠落している。このプリントは大藤信郎の姉の大藤八重により、1971年にフィルムセンターに寄贈されたもの。大藤作品としては、1924年に試作された『のろまな爺』に次ぐ作品とされ、製作年は1924年との考証もある。切り紙と実写を合成した作品で、出演している女性は、2010年の展覧会「アニメーションの先駆者 大藤信郎」のギャラリー・トークの際、おかだえみこ氏が、姉の八重の可能性があると発言している。しかし、『婦人グラフ』1926年11月号のグラビア「千代紙映画のお嬢様 大藤いちゐ様」を見ると、妹のいちゐの方が正しいようにも見え、グラビアの解説文にも千代紙映画に出演しているとの記載もある。
製作会社 東京自由映畫社*
配給会社
配給年月日
クレジット 監督 大藤信郎*
クレジット スタッフ、キャスト等
字幕採録 T1「女の祖先は煙草じやぞ」、T2「女は 煙草のやうな もの なんだぞ」、T3「お前こそ煙になるがよい」、T4「馬鹿女郎め!」、T5「煙り草物語」、T6「やい!おれの煙草をなんとする」、T7「こりや やい 煙草を返せ」、T8「やい 煙草を返せ」、T9「いよいよ もつて返さぬな 覚えておれ」、T10「はて よいことがある」、T11「さあ どうだ」、T12「手をあげろ・・」、T13「この煙草を返してしまへ」、T14「やつ こいつが こいつが」、T15「ありや りや たまが出ぬぞ」、T16「怪しからん あまつちよめ」、T17「どうしてくれろ」、T18「やい あまつちよ 煙草のはじまりを しつて居るか」、T19「そも そも 煙草のはじまりは……」。
検閲番号等 [参考]内務省検閲番号:A2131(1926年5月24日)
参考文献
フィルム映写速度 24fps
フィルム履歴 大藤八重寄贈35mmナイトレートポジ(染色)→NFC所蔵35mmカラーインターネガ→35mmカラーポジ作製
フィルム完全度 クレジット欠
後半欠
エンドマーク欠
備考 作品情報等の*印は文献等による補足
参考リンク 雑誌『婦人グラフ』<大藤信郎記念館 / 資料室>

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