お関所
映画題名 | お関所 |
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映画題名ヨミ | オセキショ |
英語題名 | At the Border Checkpoint |
製作年月日 | 1930年 |
作家名 | 大藤信郎 |
時間(分) | 8 |
サウンド | サイレント |
カラーの種類 | 白黒(染色) |
ストーリー | 雀が鳴き、烏が鳴いて、夜が明ける。ここは箱根山中天下のお関所、この関所を指して、三島の方からと小田原の方からと、旅芸人の群れが上って来る。「此処は天下の関所、手形がなくば通ることまかりならん」との一喝に、もとより手形など持たぬ浮草の身は、一縮みに縮み上ったが、粋なお役人が現れ、手形代りに一芸致したる者は通してやるとのことで、まず最初に猿の踊り、そこへ犬が飛び込んで犬猿の拳闘となり、それが次第に踊りと変り、遂にタンゴを一曲踊る(以上、欠落部分を『キネマ旬報』及び『映画教育』のあらすじより補足)。次は中国人の手品師で、8人のおもちゃの兵隊に「おもちゃのマーチ」を歌わせ踊らせ、最後にギターのような楽器を取り出し、「東京行進曲」を歌うが、曲が進むにつれ、関所内の人々は浮かれて踊り出し、曲はさらに野を越え山を越えて、兎の耳に入り、狸の穴に入り、熊までが踊り出す。その踊りの最中に、突如、剣戟屋が飛び込んで来て、口論となり、大乱闘となって、兎や狸が斬られ、熊と馬の首が斬られて付け替えられてしまう。その騒ぎに役人も大いに驚き、「もうよい、通れッ」と言えば、一同、十日戎の曲を賑やかに噺しながら、桜の散るなか、右と左に去って行く。 |
作品解説 | オリジナルはイーストフォンのレコード式トーキーで、全2巻463m18分。イーストフォンは東條政生の開発したトーキーシステムで、映写機と同期したレコード盤の大きさはLPレコードよりも大きく、16インチ(約41cm)もあった。現存版は後半のみで音声が欠落している。『キネマ旬報』1930年4月21日・第363号の「時報欄」(13頁)によると、東京・大森にあったイーストフォントーキー撮影所で、松本四良(四朗)指揮の下、松竹楽劇部管弦楽団40名の演奏によって音響吹込み中とある。 |
製作会社 | 千代紙映画社* |
配給会社 | 中央映画社* |
配給年月日 | 1930年6月5日 |
クレジット 監督 | 大藤信郎* |
クレジット スタッフ、キャスト等 | |
字幕採録 | T1「終」。 |
検閲番号等 | [参考]内務省検閲番号:E6486(1930年5月20日) |
参考文献 | ・「各社近作日本映画紹介 お關所」『キネマ旬報』1930年6月1日・第367号、74頁(写真あり)。 ・「千代紙細工トーキー映画 お關所」『映畫教育』1930年7月号・第29輯、6-7頁(写真あり)。 |
フィルム映写速度 | 24fps |
フィルム履歴 | 個人寄贈35mmナイトレートポジ(染色)→NFC所蔵35mmカラーインターネガ作製 |
フィルム完全度 | メインタイトル欠 クレジット欠 途中から 音声欠 |
備考 | 簡易的なデジタル修復 作品情報等の*印は文献等による補足 |
参考リンク |
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