五一ぢいさん

映画題名 五一ぢいさん
映画題名ヨミ ゴイチヂイサン
英語題名 Old Man Goichi
製作年月日 1931年
作家名 山本早苗
時間(分) 11
サウンド サイレント
カラーの種類 白黒
ストーリー 水車小屋の五一ぢいさんは、米の搗ける間、子どもたちにせがまれるまま、「二匹の犬」の話を聞かせる。白と黒の二匹のイヌが、道に落ちていた肉片を見つけるが、欲張りから奪い合いの喧嘩を始める。喧嘩に疲れた二匹は、物差しと鋸で分けることにする。しかし切り分けた肉の大小をめぐってまた争いを始める。そこで智恵者のサルに調べてもらうことにする。狡猾なサルは目方を計ると言って、多い方を少しずつ食べ、遂にほとんど食べてしまう。小さくなった肉片を前に二匹のイヌは涙を流す。話終った五一ぢいさんは、欲張りは結局損をすると子どもたちに教える。
作品解説 『尋常小學國語讀本 卷三』にある「五一ぢいさん」と、イソップ物語の「猿の裁判」「二匹の犬」の寓話を脚色した。冒頭と終末部分の五一ぢいさんが子どもたちに話をする部分は、劇仕立ての実写となっている。読本によると、うた好きの五一ぢいさんは69歳とのこと。
製作会社 文部省
配給会社 文部省
配給年月日
クレジット 監督 ゑがく:山本早苗
クレジット スタッフ、キャスト等
字幕採録 T1「五一ぢいさん 文部省」、T2「仕事なされよ きりきりしやんと かけた たすきのきれる程」、T3「仕事なされよ きりきりしやんと かけた たすきのきれる程」、T4「今日も五一ぢいさんから面白いお話を聞かうよ」、T5「五一ぢいさん」、T6「今日も面白いお話をしてきかせて下さい」、T7「それではお米のつけるまで何か話してやらうかな」、T8「桃太郎のお話はどうだ」、T9「ではカチカチ山にしようか」、T10「二匹の犬のお話をしてやらう」、T11「むかしむかしある處に」、T12「何をするのだ 何をするのだ」、T13「肉はおれがかぎつけたのだ」、T14「馬鹿を言へ おれの方が先だ」、T15「いつまでけんくわをしてもつまらない おなかもすいたから肉を分けようぢやないか」、T16「よし分けよう」、T17「おい何か切れ物を探し來い」、T18「貴様が番をして居るのは甚だ危險だ 肉を持つて一しよに行かう」、T19「俺の肉の方が少い」、T20「さうぢやない お前の方が大きい」、T21「では取りかへをしよう」、T22「どうもその方が大きいやうな氣がする」、T23「そこで白犬と黑犬は肉片のどちらが大きいか智惠者の猿に調べてもらふ事にした」、T24「何分よろしくお願ひいたします」、T25「目で見たばかりではどちらが大きいかわからない 目方を計つてやらう」、T26「右の方が少し重い」、T27「これでは又こちらの方が重くなつた」、T28「又右の方が重くなつた」、T29「お願ひは取り下げます 我々のものが公平になる時は何もなくなる時だ」、T30「どうだわかつたか よくばるとおたがひにそんをするんだぞ」、T31「仕事なされよ きりきりしやんと かけた たすきのきれる程」、T32「終 山本早苗ゑがく」。
検閲番号等
参考文献 ・「新作映畫解説 五一ぢいさん」『文部省教育映畫時報 7』文部省社会教育局、1931年、21-27頁(写真あり)。
・「文部省新作映畫 五一ぢいさん」『映画教育』1931年7月号、第41輯、27頁(写真あり)。
フィルム映写速度 24fps
フィルム履歴 文部省所蔵35mmナイトレートオリジナルネガ→NFC所蔵35mmマスターポジ→35mmデュープネガ→35mmポジ作製
フィルム完全度 完全
備考
参考リンク 書籍<国立国会図書館デジタルコレクション / 尋常小學國語讀本 卷3>
書籍<国立国会図書館デジタルコレクション / 文部省教育映画時報 第7>