國歌 君か代
映画題名 | 國歌 君か代 |
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映画題名ヨミ | コッカキミガヨ |
英語題名 | National Anthem, Kimigayo |
製作年月日 | 1931年 |
作家名 | 大藤信郎 |
時間(分) | 4 |
サウンド | トーキー |
カラーの種類 | 白黒 |
ストーリー | 菊の絵紋が曲につれて開くと、天浮橋(あまのうきはし)の上にイザナギとイザナミが現われ、天之瓊矛(あまのぬぼこ)をもって海中を探ると、その矛より落ちる滴りは大八洲国(おおやしまぐに)となる。天照大神(あまてらすおおみかみ)は弟のスサノオが乱暴なため天岩戸(あまのいわと)を閉ざし隠れてしまったため、神々が集まり、岩戸の前でアメノウズメが神楽を舞う。大神が御のぞきになろうとした時、タヂカラオが岩戸を押し開き、御稜威(みいつ)が再び神々の上に輝く。雲間に出でる御弓(おんだらし)の上に金色の鵄(とび)が止まり、その光は日本国中の邪神を退ける。最後に三種の神器である八咫鏡(やたのかがみ)と八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)と天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)が現われる。 |
作品解説 | 当時の映画館では開館の最初に国歌が演奏される場合が多かったが、小型映画の上映会でも上映に先立って国歌の演奏があればよいと考えた伴野商店の店主・伴野文三郎の発案を受けて、大藤信郎が小型映画用に製作した。大藤は『カリフの鶴』(1923年、エヴァルト・マティアス・シューマッハー)や『アクメッド王子の冒険』(1926年、ロッテ・ライニガー)*などのドイツの影絵アニメーション映画に感銘を受け、1927年に影絵映画『鯨』を作るも満足のゆくものではなかった(*『カリフの鶴』の日本公開は1924年、『アクメッド王子の冒険』は1929年)。この時期の大藤は千代紙を使った切り紙アニメーションで認められていたが、『國歌 君か代』を作るにあたり再度影絵作品に挑戦すべく、新たに撮影台を作り、三度の失敗を経てようやく完成した。題材も日本神話であることから、戦後の「古事記物語」シリーズの先駆けとなる重要な作品。なお、この作品はSPレコードと同期したレコード式トーキーでオリジナルは9.5mm版であるが、16mm版も発売された。またコロムビアレコード発売のこの盤は文部省が製作し東京音楽学校が演奏したもの。 |
製作会社 | 千代紙映画社* |
配給会社 | 伴野商店* |
配給年月日 | 1931年2月発売 |
クレジット 監督 | 謹寫:大藤信郎 |
クレジット スタッフ、キャスト等 | |
字幕採録 | T1「國歌 謹寫 大藤信郎 コロンビアレコード(32999)」、T2「君か代」、T3「君か代は 千代に 八千代に さされ 石の いはほと なりて 苔の むすまて」、T4「終」。 |
検閲番号等 | |
参考文献 | ・グラビア「國歌 君が代」『パテーシネ』1931年2月号、7頁。 ・大藤信郎「國歌『君が代』製作について」『パテーシネ』1931年2月号、30-31頁。 ・伴野文三郎「大藤信郎謹作 國歌 君が代」『パテーシネ』1931年3月号、16-17頁。 ・「新作教育映畫紹介 影繪映畫 國歌君が代」『映畫教育』1931年3月号・第37輯、36頁(写真あり)。 ・「小型映画らん 紹介と批評 君が代」『キネマ旬報』1931年3月21日・第395号、76頁。 |
フィルム映写速度 | 16fps |
フィルム履歴 | 個人寄贈16mmポジ |
フィルム完全度 | 完全 |
備考 | 作品情報等の*印は文献等による補足 |
参考リンク |
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