漫画 紙芝居 いたづら狸の卷
映画題名 | 漫画 紙芝居 いたづら狸の卷 |
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映画題名ヨミ | マンガカミシバイイタズラタヌキノマキ |
英語題名 | Rascal Racoon |
製作年月日 | 1933年 |
作家名 | 村田安司 |
時間(分) | 5 |
サウンド | サイレント |
カラーの種類 | 白黒 |
ストーリー | 紙芝居のおじさんが街頭で子どもたちを集めて、「いたづら狸」のお話を聞かしている。お腹を空かして途方に暮れたタヌキが、いつも繁昌しているお寺「漫國山」のお供物にありつこうと考える。漫國山に忍び込んだタヌキは、お供物のまんじゅうを食べていると、小坊主がやって来たので、仏像に化ける。小坊主はまんじゅうが減っているのをいぶかしく思い、自分も一口食べる。小坊主は別の小坊主にお供物がなくなったと言うと、お前が食べたんだろうと言われ、喧嘩になる。住職は、盗み食いをしてお互いになすりつけるとは怪しからんと、小坊主たちを叱る。庫裡にやって来た住職は、2体の仏像を見て不審に思う。住職は小坊主に言いつけ、仏像の前で香を焚くと、煙にむせてタヌキが正体を現す。箒を持って追いかけてきた住職と小坊主に対して、タヌキは住職に化け、侍に化け、チャンバラになる。追い詰められたタヌキの侍は、住職の振りかざした木魚の撞木の一撃に退散する。逃げる途中、ヨーヨーで遊び、お寺の鐘の中に隠れる。鐘に隠れたと見せかけて、鐘の下に来た住職と小坊主の上に、タヌキが釣鐘を落とす。大威張りで漫國山を後にしたタヌキは、満月の夜、満腹になって気持ちがよくなり、腹鼓を打ちながら踊り出す。 |
作品解説 | 1928年の『文福茶釜』の短縮改変版。『日本アニメーション映画史』(山口且訓、渡辺泰著、有文社、1977年、208頁)によると、冒頭の紙芝居の話と、最後に狸の腹鼓で終るシーンは、この版で付け加えられたもの。「紙芝居のおじさん」による街頭紙芝居は当時の流行であり、村田安司は翌年に『漫画 紙芝居 金太郎の卷』も作っている。 |
製作会社 | 横浜シネマ商会* |
配給会社 | 35mm版:岡本洋行(関東)*、奥商会(関西)* 16mm版:小西六本店 |
配給年月日 | 1933年4月 |
クレジット 監督 | 村田安司* |
クレジット スタッフ、キャスト等 | |
字幕採録 | T1「サクラグラフ SAKURAGRAPH」、T2「サクラグラフ 漫画 紙芝居 いたづら狸の卷」、T3「いたづら狸」、T4「ルンペン暮しが一ヶ月、この儘じや餓死(うえじに)だ……」、T5「そうだ、あのお寺は、いつも繁昌(はんじやう)、お供へ物がどっさり上る。 ……一つ忍び込んで……」、T6「変だぞ変だぞ、お供物(くもつ)がいつの間にか無くなった。」、T7「お前達、盗み喰をしながら、お互になすり合はうとはけしからぬ」、T8「こりやおかしい!こりやおかしい!」、T9「久しぶりの滿腹で、すっかり氣持がよくなった。今夜は一つ浮かれやうか。」、T10「紙芝居 いたづら狸の卷 終」。 |
検閲番号等 | |
参考文献 | ・「新作紹介 紙芝居 いたづら狸の卷」『活映』1933年8月号・第66輯、51頁。 |
フィルム映写速度 | 24fps |
フィルム履歴 | 個人寄贈16mmポジ |
フィルム完全度 | 完全 |
備考 | 作品情報等の*印は文献等による補足 |
参考リンク |
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