漫画 瘤取り
映画題名 | 漫画 瘤取り |
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映画題名ヨミ | マンガコブトリ |
英語題名 | The Lump |
製作年月日 | 1929年 |
作家名 | 村田安司 |
時間(分) | 14 |
サウンド | サイレント |
カラーの種類 | 白黒(染色) |
ストーリー | 昔むかしあるところに2人のお爺さんがいた。正直で働き者の太郎平さんは左の頬にこぶがあり、欲張りで怠け者の次郎平さんは右の頬にこぶがある。太郎平さんが山へ薪を刈りに行くと、激しい夕立に遭う。大木の空洞に避難し、いつしか眠ってしまう。目が覚めると、月夜の中に、笛や太鼓のお囃子が聞こえてくる。太郎平さんが浮かれて近づくと、天狗たちの宴の真っ最中。大天狗にとがめられた太郎平さんは、乞われるままヒョットコ踊りを披露。喜んだ大天狗に盃をもらい、明日も催される月夜の宴に招待される。そしてきっと来るようにと、大切なもの、つまり、こぶを取られてしまう。内心喜んだ太郎平さんは、翌朝、次郎平さんにそのことを伝える。次郎平さんは今度は自分が代わりに行き、自慢の棒踊りで天狗の褒美の品をせしめてくると意気込む。その夜、天狗たちは次郎平さんの勝手な踊りに腹を立て、隙を見て宝物を盗もうとする次郎平さんに怒り、預かっていたこぶを投げつける。両頬にこぶが出来た次郎平さんは天狗の団扇に飛ばされてしまう。 |
作品解説 | 横浜シネマ商会が製作した教育映画シリーズ「アテナ・ライブラリー」第40編。切り紙によるアニメーション技法で妙技を披露してきた村田安司が、この作品では月夜の場面を影絵で表現することに挑戦した。特に大木の洞に隠れた太郎平さんの顔が雷光に明滅するシーンや、満月を背景に棒踊りを披露する次郎平さんのシルエットは、独創的で秀逸である。 |
製作会社 | 横浜シネマ商会* |
配給会社 | 35mm版:岡本洋行(関東)*、奥商会(関西)* |
配給年月日 | |
クレジット 監督 | 漫画:村田安司 |
クレジット スタッフ、キャスト等 | 監輯:青地忠三 |
字幕採録 | T1「漫画 瘤取り 全一卷」、T2「監輯…青地忠三 漫画…村田安司」、T3「昔々ある處に 太郎平さんに 次郎平さんといふ 二人のお爺さんが ありました」、T4「太郎平さんは 正直で 働きもの」、T5「次郎平さんは 慾ばりの癖になまけ者。これも右の頰に大きな瘤がありました」、T6「太郎平爺さんは 毎日お山へ行って. 薪をこしらへてゐました」、T7「大夕立が来そう じやな」、T8「変りやすいお山の天氣。またゝく中に物淒い大夕立となりました」、T9「太郎平爺さんは 近くの大木の空洞(うつろ)に逃げ込みました」、T10「その中に夕立は すっかり上りました」、T11「爺さんは雨宿りの間に、つい好い心持で寝込んで終いました」、T12「何者じや?」、T13「麓の里に住みまする 太郎平と申す爺奴に 御座います」、T14「何用あって参った?」、T15「面白いお噺子の音に 浮かれて われ知らず踊り出ました」、T16「面白い奴じや。人間の踊は一段と興があらうぞ。 さあ所望々々!」、T17「まことに面白いことであった。さあ 杯を取らせる」、T18「明晩は峠の平で最一度 月見の宴を催す程に、そちもきっと參れ。よい土産を用意しておかうぞ」、T19「間違なく来るやうに、何か爺の大切なものを 預っておけ」、T20「おれ達には鼻が一番大切だがあの爺には、瘤が一番大事らしいぜ」、T21「爺さん 大天狗様の仰せじや お前の大事な瘤を あすの晩まで預っておくぞ」、T22「飛んでもない事 これを取る譯には 参りません」、T23「その翌朝」、T24「太郎平さん 一生のお願じや。今晩お前さんの代りに俺をやってくれ」、T25「俺(おら)が得意の棒踊りで天狗共をアッといはせ、褒美の品をうんとせしめて来やう」、T26「その夜」、T27「不届きな偽爺、素っ首捻切りませうか」、T28「命ばかりはお助け お助け」、T29「取るに足らぬ下郎奴、無益の殺生には及ぶまい」、T30「預った品は貴様に返してやる。 とっとと歸れ」、T31「アホー アホー」、T32「瘤取り 終」。 |
検閲番号等 | 内務省検閲番号:F3576(1931年4月4日) |
参考文献 | ・「新映畫紹介 漫畫 瘤取り」『映畫教育』1929年11月号・第21輯、23頁(写真あり)。 |
フィルム映写速度 | 18fps ※配信している動画は24fps |
フィルム履歴 | マツダ映画社所蔵35mmナイトレートポジ(染色)→NFC所蔵35mmカラーインターネガ→35mmカラーポジ作製 |
フィルム完全度 | 完全 |
備考 | 作品情報等の*印は文献等による補足 |
参考リンク |
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