みかん舩
映画題名 | みかん舩 |
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映画題名ヨミ | ミカンブネ |
英語題名 | A Ship of Oranges |
製作年月日 | 1927年 |
作家名 | 大藤信郎 |
時間(分) | 6 |
サウンド | サイレント |
カラーの種類 | 白黒 |
ストーリー | 紀伊国屋文左衛門が紀州の港から江戸にみかんを運び出そうとする。出港を見送る文左衛門の許嫁おそで。雲の上では風の神がみかん船を沈没させようとする。風の神は女房の山の神の美しさに見とれ、涙を流す。風の神には子どもの雷公もいる。みかん船から放り上げられたみかん箱が風の神に当たり、風の神は怒って大嵐を起こす。嵐がおさまった時、船は幸いにも江戸の港に近づいている。みかんは飛ぶように売れ、文左衛門は百万長者になる。そして、かっぽれで歌い踊りお祝いをする。 |
作品解説 | 江戸時代の大商人・紀伊国屋文左衛門が、紀州から江戸にみかんを運び大儲けした逸話をもとにした千代紙映画。大嵐を起こす風の神の家族が個性的で面白い。大藤信郎作品に特有の唄と踊りの場面が、ここでは有名なかっぽれ「沖の暗いのに白帆が見える あれは紀の国みかん船」となっている。現存版はオリジナルの35mm版(全3巻732m、18fpsで35分)を9.5mmに縮小したパテ―ベビー版で、字幕部分が止まって見えるのは、9.5mmの映写機構を再現しており、3.5秒分の齣のばしをしている。また、現存版とは別に16mmのサクラグラフ版も販売された。 |
製作会社 | 大藤信郎プロダクション*/千代紙映画社* |
配給会社 | 35mm版:中央映画社* 9.5mm版:伴野商店* |
配給年月日 | 35mm版:1927年2月11日、新宿武蔵野館封切 9.5mm版:1931年販売 |
クレジット 監督 | 原案操手:大藤信郎 |
クレジット スタッフ、キャスト等 | |
字幕採録 | T1「Pathé-Baby」、T2「BANNO」、T3「文部省推薦映画 みかん舩」、T4「原案操手 大藤信郎」、T5「沖の暗いのに白帆が見える あれは紀の国みかん船」、T6「まかり出でたるは紀の国屋文左ヱ門と申すものでござる」、T7「これからみかんを江戸に積み出し一もうけいたそうと存ずる」、T8「みかんを船につみこめ…つみこめ…」、T9「出船を見送る文左ヱ門の許嫁おそで」、T10「文左さま……」、T11「おそでさん……」、T12「かくして みかん船は紀伊の 港を出帆に及んだ」、T13「雲の上では風の神吹右ヱ門がみかん船を打沈めんと待って居る」、T14「風の神の女房山の神」、T15「でも…美しうござる」、T16「風の子 雷公」、T17「第一卷 終」、T18「Pathé-Baby」、T19「Pathé-Baby」、T20「BANNO」、T21「文部省推薦映画 みかん舩」、T22「第二卷」、T23「小癪なみかん船 覺悟を致せ…」、T24「嵐だ 嵐だ 帆を下せ」、T25「嵐が納った時は船は幸ひにも江戸の港近くに進んでゐた」、T26「文左様 江戸のお城が見えまする」、T27「江戸ぢや 江戸ぢや 江戸ぢや」、T28「みかんは飛ぶやうに賣れ文左ヱ門は勿ち 百万長者となつた」、T29「祝へや 祝へ 喜べ 喜べ」、T30「沖の暗いのに白帆が見える あれは紀の国みかん船」、T31「終」、T32「Pathé-Baby」。 |
検閲番号等 | [参考]内務省検閲番号:C3321(1927年3月9日) |
参考文献 | |
フィルム映写速度 | 16fps |
フィルム履歴 | 個人寄贈9.5mmポジ→NFC所蔵35mmインターネガ作製 |
フィルム完全度 | 完全 |
備考 | 作品情報等の*印は文献等による補足 |
参考リンク |
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