蛙三勇士
映画題名 | 蛙三勇士 |
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映画題名ヨミ | カエルサンユウシ |
英語題名 | The Three Fearless Frogs |
製作年月日 | 1933年 |
作家名 | 大藤信郎 |
時間(分) | 7 |
サウンド | サイレント |
カラーの種類 | 白黒(調色) |
ストーリー | 蛙の大隊長ぴょん七が、子犬に乗り、蛙の兵隊を指揮して、「銀座の柳」の傍の沼にやって来る。柳の上には妹のおそでがいる。沼の中なら潜望鏡でなまづのなま公が兄妹を伺い、陸に上って柳を引き抜いた上、おそでをさらって行く。沼の底の籠の中で泣いているおそでをかわいそうに思ったお日様が、涙を拭いた手拭いを落とすと、それが柳となり、なま公が寝ている隙に、葉が伸びて沼の底のおそでを引き上げる。気づいたなま公が兄妹のいる柳に襲いかかる。ぴょん七が助けを呼ぶと、蛙の兵隊が大挙して駆けつけるが、なま公に苦戦を強いられる。飛行機から落とされた爆弾が芋虫となり、さらに爆弾筒に変身し、それを持った蛙の三勇士がなま公に体当たり。死んだなま公の上で、三勇士が万歳三唱する。 |
作品解説 | ウォルト・ディズニーなどのアメリカ漫画映画の隆盛を受けて、大藤信郎がセル・アニメーションに挑んだ作品。オリジナルはトーキー作品で、松竹パ社興行社(SP)チェーンに加わっていた帝国劇場ほか洋画系の一流館で封切られた。現存プリントは1937年に再編集されたサイレント版で、物語も恋人の設定から兄妹に変えられた。トーキー版では流行歌の「銀座の柳」や、満州事変の事跡を題材にした「肉弾三勇士の歌」が使われたことが残っているバージョンからも伺える。また、同じ年に姉妹篇として『沼の大將』(1933年)が作られ、この作品では、沼に棲む「なまづ大将」が、お玉杓子から海には美味しい魚がいっぱいいると教えられ、海に行くと、自分よりも大きな鯨に飲み込まれ、散々な目に合うという、「井の中の蛙」ならぬ「沼の中のなまづ」というオチがついている。なお、DVD『日本アートアニメーション映画選集 1 大藤信郎作品集』(企画:映像文化製作者連盟、紀伊國屋書店、2004年)に収録されている『蛙三勇士』は、1933年のオリジナルに近いバージョン。 |
製作会社 | 千代紙映画社* |
配給会社 | 日本音画配給所* |
配給年月日 | 1933年4月1日 |
クレジット 監督 | 作画:大藤信郎 |
クレジット スタッフ、キャスト等 | |
字幕採録 | T1「配役 なま公 おそで ぴょん七」、T3「作画 大藤信郎」、T3「銀座の柳」、T4「兄さん こゝよ!」、T5「ハ…・・ 蛙の兄妹がゐるな」、T6「どれ!御馳走にならうか」、T7「おーい 誰れもゐないのか」、T8「兄ちやんは今頃 どうしてゐるでせう」、T9「そうだ 可愛そうな兄妹蛙を…・・」、T10「ハ…・ 逃げたな」、T11「SOS SOS」、T12「仲間があぶない おーい集れ!」、T13「爆薬筒擔ひて死地に」、T14「躍進す」、T15「敵壘近し」、T16「轟然と大地はゆらぐ」、T17「ああ勇猛」、T18「肉彈三勇士」、T19「をはり」。 |
検閲番号等 | |
参考文献 | ・「内外短篇映畫欄 蛙三勇士」『キネマ旬報』1933年3月11日・第464号、68頁。 ・「新作教育映畫紹介 蛙三勇士」『映畫教育』1937年12月号・第118輯、53頁。 |
フィルム映写速度 | 24fps |
フィルム履歴 | 個人寄贈35mmナイトレートポジ(調色)→NFC所蔵35mmカラーインターネガ→35mmカラーポジ作製 |
フィルム完全度 | メインタイトル欠 |
備考 | 作品情報等の*印は文献等による補足 |
参考リンク | 切り抜きキャラクター<大藤信郎記念館 / 資料室> |
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