荻野茂二
作家名 | 荻野茂二 |
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作家名ヨミ | オギノ シゲジ |
英語表記 | Shigeji Ogino |
生年 | 1899年9月26日 |
没年 | 1991年 |
紹介文 | 1899年、栃木生まれ。製作だけでなく、8ミリ教室の主催など、日本の小型映画・アマチュア映画界を牽引した。400本を超える自身の作品は、ホームムービーにとどまらず、記録や紀行、アニメーションに及ぶ。 |
略歴
1899(明治32)年、9月26日、栃木に生まれる。
職業作家とはならず、個人で映像作品を作り続け、国内外数々のコンクールで入賞、日本の小型映画・アマチュア映画界を牽引した。1928(昭和3)年のコンクール初入選作『十和田湖』(9.5㎜、パテベビー作品)以来、1984年頃まで、9.5㎜、16㎜、8㎜を用いて製作した作品は400本を超える。記録や紀行のほか、駒撮りによる実験的なアニメーションにも傑出した作品が多く、ブダペストで行われた国際コンテスト「サン・テチアンヌ杯」では、『PROPAGATE(開花)』(1935年)、『AN EXPRESSION(表現)』(1935年)の2作品 が一等、『RHYTHM(リズム)』(1934年)が二等を獲得している。『AN EXPRESSION(表現)』において、荻野は天然色映画を試みており、一駒ずつ交互に赤フィルター・緑フィルターをかけて撮影した白黒フィルムをフレーム毎に赤・緑で着色する手法を用いた。この作品は、映写の際にフィルムの走行スピードを2倍すると、色彩が現出する。映画製作と並行して、『パテーシネ』や『小型映画』などのアマチュア映画愛好家の雑誌に、数々の文章を寄せているほか、戦後は「オギノ8ミリ教室」を主催し、後進の育成にも貢献した。
1991(平成2)年没。
掲載作品
SF、絶対映画、ドキュメンタリー…アマチュア映画の限りない可能性
参考文献
浅利浩之「荻野茂二寄贈フィルム目録」『東京国立近代美術館 研究紀要 第18号』東京国立近代美術館、2014年3月31日、104-124頁。
https://momat.repo.nii.ac.jp/records/46
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